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衝動とユーモア

息つく暇もないほどの、と言えば大げさだけど、4月1日から仕事をする場所が変わったことで、自分の生活が大きく変わった。

いままでは都下で仕事をしていたので、窓の外、遠く向こうに山が見えるなあ、おうちを出たときの気温と、仕事場のある町の気温は、たぶん5度くらい違うなあ、ということが当たり前だった。

4月1日からのお仕事は、東京都庁があるところ、西新宿のビルの中だから、窓の外に山が見えるはずもなく。休憩するスペースの真ん前には、でっかいビルが何棟も何棟も連なっている。

大きなビルのはざまを縫うように走る国道沿いを、毎朝歩くことにした。まだ見慣れない風景、目新しいものばかりで、足はぐんぐん進む。
正直に言うと、歩きたいよりも、「満員電車が辛い」という気持ちのほうがウェイトが重く。
覚悟はしていたけど、やっぱり想像以上だった。そのため、目的地の2駅前で降りて、国道沿いをどんどん歩く。距離にして3キロ、往復で6キロ。

毎日6キロ歩いたら、ふくらはぎが筋肉ムキムキになるんだろうか・・・と思ったけど、よく考えたら、小学生の時はそれくらい毎日歩いていたのでした。
おうちが学校から遠かった、片道3キロ、こどもの足だと片道1時間。いまは大人だから、3キロ近くなら30分~40分で歩ける。

大きくなるっていうことは便利だ。便利であるとともに、もしかしたらさみしいことでもあるのかもしれない。でもわたしはまだ、「大人になったこと」が「さみしい」と感じたことは、ないな。

あたらしい仕事を覚えることも、昔よりずっとずっと気楽にできるようになった。もちろん緊張はするけど、焦るんだけど、そこに焦点を合わせ過ぎずに、きもちを「だます」ことを覚えた。(だから毎朝、歩くのです。歩くとあたまがからっぽになるから、すっきり、安心)

「わー!!!もういやだー!!!」

って、使ったことのないちゃぶ台をひっくり返したくなる気持ちが、なんとなーく、胸の奥にあるのは感じるけど、それをそろりそろりと宥めすかして、焦点を合わせないようにして、なるべく機嫌よくいられるように。ね。

※※※

というような感じで、「なにが何だかわかんねーよちくしょー!」みたいな、「衝動」というものになるべく捕まらないようにしている私なのですが、4月5日の四谷アウトブレイクでは、その「衝動」そのまんまみたいなバンドと対バンをすることになりました。夕焼けロッカールームズのみんなです。

夕焼けロッカールームズのみんなは、1週間住み込みギグで四谷にきていて、何だか大人に叩かれていて、対バンした日はボーカルの鼻くんが辛そうで、っていう状況だったのだけど、私は彼らのライブにとっても感動したのです。

彼らはいわゆる青春パンク、という音楽で、私は青春パンクを積極的に聞いてきたわけじゃないんだけど、それでも感動したんだよね。
それは所謂「生き様」というやつで、彼らがステージでもがいて、「何か」を「なんとかしよう」としているさまは、かっこよかったんだ。
彼らが何を何とかしようとしていたのかは、わからない。でも、絶対に逃げてなかったと思うの。勝ちたいけど勝てないかも、でも負けたくないっていう、負けない負けない負けない!っていう、全力の感じ。
ぶんさんにも言ったけど、彼らのライブを見て、なぜぶんさんが夕焼けちゃん(とわたしは勝手に呼んでいる・笑)を選んだのかがわかった気がしたのです。

そうしたら不思議なことに、自分のうたまで変わったようで、「今日はソウルフルでしたね!」って、聞いてくだすった方に声をかけてもらったのでした。
同じ関西出身の岸田くんも、彼らにシンパシーをずっと感じていたようで、その日のMCで積極的に(でも上手にはしゃべれない・笑)彼らへの思いを伝えていたし。

相互作用の力をみた思いがしました。そして、「衝動」ってべつに悪いもんじゃないのかもな、と思えたのです。ふふ。

彼らは私たちのことを覚えてくれたみたいで、それもとてもうれしかった。そして住み込みギグ最終日、夕焼けロッカールームズVSロックンロールサービス(四谷アウトブレイクの店長booneさんのバンド)もちゃんと見に行けて、私はおいおい泣きました。笑

物語の力を感じた企画でした。それと、衝動の力と、人はぐんぐん変わるっていう事実を見せつけられた!

夕焼けちゃんも最高だったけど、booneさんが最終日2マンで歌っていた曲、超よかったんだよ。
「ユーモアだよ」って。しんどいときこそ、「ユーモア」だよっていう。大事なのは「ユーモア」なんだぜっていう。最高か。

自分のなかにユーモアあるかな。いまこそ、こころのちからが試される、のだ!


さえぐさ